「最初のコーナーまでの距離が短いコースでは内枠有利」とは一概に言えないという話


「最初のコーナーまでの距離が短いコースでは内枠有利」

これは競馬を長く嗜んできた方なら、一度は聞いたことがあるのではないだろうか?

コーナーまでの距離が短いと、外枠の馬は内に入れるタイミングがないため、コーナーで外を回らざるを得ず、距離損が発生してしまうというのが理由である。

それが本当なのか、最初までのコーナーへの距離だけが異なるコースを比較することで検討したいと思う。

(例えば阪神1400mは阪神1200mのスタート位置を200m後ろにしただけである。つまり阪神1400mは阪神1200mと比較して、最初の直線を200m余分に走るだけなのである。)

■札幌1000m(205.5m)&1200m(405.5m)
※カッコ内は最初のコーナーまでの直線距離

コーナーまでの距離‗枠順複勝率(札幌)


■阪神1200m(258.2m)&1400m(458.2m)
※カッコ内は最初のコーナーまでの直線距離

コーナーまでの距離‗枠順複勝率(阪神)


■京都1200m(316.2m)&1400m内(516.2m)&1600m内(716.2m)
※カッコ内は最初のコーナーまでの直線距離

コーナーまでの距離‗枠順複勝率(京都内回り)


■新潟1600m(547.9m)&1800m(747.9m)&2000m外(947.9m)
※カッコ内は最初のコーナーまでの直線距離

コーナーまでの距離‗枠順複勝率(新潟外回り)


各データのサンプル数が少ないので断定することはできないものの、これを見てもらったら「最初のコーナーまでの距離が短いコースでは内枠有利」とはとても言えないことが分かるだろう。


では、なぜこのような結果が発生するのだろうか?

その答えは脚質別のデータを見ることで解決できそうである。


■阪神1200m(先行)&1400m(先行)

コーナーまでの距離‗枠順複勝率(阪神・先行)


■阪神1200m(差し)&1400m(差し)

コーナーまでの距離‗枠順複勝率(阪神・差し)


こちらを見てもらえれば分かるが、先行馬の場合は、最初のコーナーまでの距離が短いと内枠有利の傾向が顕著である。

ただ差し馬の場合は、逆に最初のコーナーまでの距離が短いと内枠有利の傾向が軽減されるのである。

恐らく最初のコーナーまでの距離が短いと外の馬が内へとカットインしてくるため、内枠の馬は不利を受けたり、窮屈な競馬を強いられやすくなるのが原因だろうか。


いずれにせよ最初のコーナーまでの距離による枠順の有利不利を考える際には、脚質も併せて考えることが必要ということである。

まとめ
・最初のコーナーまでの距離が短いコースでは内枠有利とは一概に言えない
・先行馬の場合は有利になるものの、差し馬の場合は内枠有利の傾向が軽減される


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