母方の影響を無視して血統予想をするのは馬鹿だという話


血統予想を見ていると、父方の血統については語るものの、母方の影響についてはほとんど無視するような論説が目立つ。

例えば「ダンスインザダーク産駒は長距離戦が得意」だとか、「ディープインパクト産駒は雨で割引」のようなものである。

これは正しいのだろうか?

私は競馬を始めた当初から、この理論に違和感があった。子供というのはお父さんの影響だけではなく、お母さんの影響も受けるはずである。それなのに父方の影響にフォーカスして予想するのは正しい姿勢なのだろうか?


そんな長年の疑問を解決するような記事が2015年8月に発表されていた。

競走能力は父馬よりも母馬からの影響が大きいとする研究



この記事の概要は以下の通りである。

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・競走馬を4つグループに分けてみる
 1.エリート母馬/エリート父馬(EE)
 2.エリート母馬/プア父馬(EP)
 3.プア母馬/エリート父馬(PE)
 4.プア母馬/プア父馬(PP)
※サンプルはオーストラリアの競走馬675頭

・それぞれのグループごとに競走馬の成績を見ると、EE>EP>PP>PEの順番であった

・結果、母方の影響が、父方の影響より大きいと考えられる

・母系のみで受け継がれるミトコンドリアDNAが影響しているのではという仮説がある

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つまりこの研究では、競走馬の能力を血統から判断する場合、父方よりも母方を見た方が良いと言っているのである。


というわけで、もしあなたが血統予想を極めようと思っているのならば、母方の血統であったり、競争成績であったりといったものに目を向けることをお薦めするのである。


なおこのブログ記事には「母方の影響を無視して血統予想をするのは馬鹿」と刺激的なタイトルをつけたが、本当のところ、それは馬鹿というほどの話ではないと思う。(記事にインパクトをつけたかっただけである。ごめんなさい)

なぜなら牡馬なら1年に200頭を超える子供を作ることができるが、牝馬は1年に1頭しか作ることができない。これではデータが不十分なので、予想法として確立するのは難しいのも道理なのである。


【参考サイト】
競走能力は父馬よりも母馬からの影響が大きいとする研究(アメリカ)【生産】(ジャパンスタッドブックインターナショナル )
Potential role of maternal lineage in the thoroughbred breeding strategy(上記記事の元論文・Abstractのみ)


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