未認証国家”沿ドニエストル共和国”に行った話


よほどの物知りか、物好き以外は知らないであろう国がある。

その名を「沿ドニエストル共和国」

国際的には主権国家として認められていないらしい。

つまり、国なのかは微妙であるが、モルドバ共和国政府の実効統治は及んでおらず、事実上の独立状態にあるとのこと。


独立の経緯はちょっと面白くWikipediaによると下記のような形だったらしい。


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ソビエト連邦末期にモルドバ民族主義の昂揚により、モルダビアからモルドバへの国名変更や主権宣言が行われたことに対して、1990年にドニエストル川左岸のロシア語系住民が「沿ドニエストル・ソビエト社会主義共和国」を宣言してモルドバから分離を目指した。さらに1990年9月2日には、「沿ドニエストル共和国」として独立を宣言。1992年にはトランスニストリア戦争に発展。7月、和平協定が締結され、ロシア、モルドバ、沿ドニエストル合同の平和維持軍 (Joint Control Commission, JCC) によって停戦監視が行われている。

先のモンテネグロの独立に影響を受けた共和国議会は2006年7月12日、沿ドニエストル共和国が国際的な独立の承認を受けた後にロシアに編入することなどの是非を問う住民投票を行うことを決めた。投票は同年9月17日に実施され、圧倒的多数で賛成票が反対票を上回った。

ところがモルドバのヘルシンキ人権委員会が当日現地に出向き出口調査等独自で監視を行ったところ、当局によって発表された70%を超えるという投票率に対し実際には10-30%しか確認できなかったこと、結果に関しても少なくとも2~3倍に水増しされたか全く捏造された不公正な投票である可能性が高いと発表している。かつ

選挙当日には投票に行かない者を選挙後にルーマニアに強制的に移住させるという脅し文句で投票を強制させていた。
過去にボイコットを行った反体制的国民は有権者のリストから除外されていること。
公安や軍人がガードをしており投票所の近くに監視員が近づけないようにしていた投票場があったこと、また彼らが投票結果を改竄していたことなどが目撃されている。
この住民投票は欧州安全保障協力機構、欧州連合、アメリカ合衆国がそろってこの開催と結果を認めない声明をかねてより出している。欧州評議会においても議長国のロシアのみがこれを認める立場を固持しているのみである。また同様の住民投票は過去に数度行われており、今回のも含めて実際の影響力、ましてや拘束力は乏しいものといえる。

しかし2014年クリミア危機によって成立したクリミア共和国が、ロシアへの編入を求めた結果ロシア側から承認されたことに伴い、沿ドニエストル共和国政府は再びロシア下院に対してロシア連邦への編入を求めた。

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これだけ見ると、勝手に独立を宣言したり、選挙に圧力をかけたりとかなりの無法国家のように思われる。

あるサイトでは「現代に生き残るソ連」のような書き方をされていたこともあり、興味を持って、赴いたわけである。
(モルドバの首都キシナウから日帰りが可能)


で、行ってみた感想であるが、正直良い意味で期待を裏切られた。

あくまで首都のティラスポリしか見てないわけだが、「現代に生き残るソ連」って感じはしなかった。ソ連らしさを見たかったらベラルーシに行った方がいいんじゃないかと個人的には思う。


まあソ連行ったことないから、知らないんだけどね。


で、何が良かったかというと、ベタなんだけど、人々が本当に優しかったこと。


うっかりものの私はクレジットカードで買い物できるだろうと両替していなかったんだが、ここは未承認国家。当然、使えるはずもない。そんな時、カフェの店員さんは両替所までわざわざまで連れて行ってくれた。

また道に迷った所、大学生らしき女性が1kmは離れているであろう目的地まで一緒に連れて行ってくれた。本人は逆方向に向かっていたのにである…

あとこれは勝手な妄想かもしれないが、アジア人を見る目も、何処となく優しい気がする。


こういった人々の優しさはベラルーシに通じるところがあるように思う。社会主義の方が貧しくとも、心は穏やかなのかもしれないとベラルーシで感じたことと同じようなことを感じた。

というわけで短い訪問ではあったが、行ってよかったと思う。

いや、本当に何もないんだけどね。
沿ドニエストル共和国1
賄賂を要求されると噂の国境。特に問題はなかった


沿ドニエストル共和国2
市庁舎


沿ドニエストル共和国3
海水浴を楽しむ人であふれるドニエストル川


沿ドニエストル共和国4
「未来はロシアと共に!」と描かれた看板。ロシアとの友好を必死にアピール


沿ドニエストル共和国5
旅行者の間で観光地になっている浜崎あゆみのポスター。どうでもいいと思いながら行ってしまうミーハーな私。



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