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パワーが必要と言われる洋芝開催の函館・札幌競馬場で牝馬の競争成績を調べてみた

洋芝は一般的に力がいる馬場と言われる。

洋芝は野芝と違い、匍匐茎というものを持たないのが理由らしい。

匍匐茎とは茎の側面から根や枝を出し 長く地を這ってから根を下ろし そこから芽を出す事だそうだ。
そのため野芝を利用した競馬場では地面の中で広く根を伸ばし固い路面が作られ、スピード勝負になりやすい。

一方で、洋芝を利用した函館競馬場や札幌競馬場では、路面が柔らかくなるために、踏ん張りが利き辛く、パワーが必要とされるらしい。

そう考えると、「牡馬と牝馬の違いについて調べてみた」でも書いた通り筋力が劣る牝馬にとって、函館競馬場や札幌競馬場は鬼門になるのではと思い、調べてみることにした。


■牡馬の全競馬場成績
競馬場別成績(牡馬)
※2006.1-2015.12

■牝馬の全競馬場成績
競馬場別成績(牝馬)
※2006.1-2015.12

結果は見事に真逆であった。

牝馬にとって函館競馬場や札幌競馬場は得意な条件であるようだ。

理由としては「「夏は牝馬を狙え」という格言が実は本当だったという話」で書いた通り、牝馬は夏に強く、函館・札幌開催が夏に行われるという点が考えられる。

また、「牝馬の得意・苦手コースを調べてみた」で書いた通り、牝馬は短距離のほうが得意ということも影響していると考えられる。
(函館・札幌では1000m、1200m、1500mとマイル以下の距離でのレース施行が多い。実際、短距離戦のほうが成績は良いことは確認できた。)

というわけで、函館や札幌は洋芝だからといって、牝馬を軽視する必要はないというのが結論である。
(洋芝適性って何だろうと思うが、まあそれは別途考察することにする)

まとめ
・牝馬は函館・札幌競馬場で好成績
・夏開催というのと、短距離戦が多いというのが理由と考えられる


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「夏は牝馬を狙え」という格言が実は本当だったという話

「夏は牝馬を狙え」とは昔から夏になると風物詩のように聞かれる競馬の格言である。

理由としてあげられているものは下記のような所だろうか。

・体温調整が牡馬より上手で、暑さに強い
・夏は発情の時期のため、競争能力が上がる(??)
・強い牡馬が休養して不在
・平坦な地方競馬場での開催のため、非力な牝馬でも活躍できる


で、今回、この格言が本当か調べてみたところ、『馬も熱中症になるの!?“夏”にまつわる疑問特集』JRA競走馬研究所という記事にて詳細に取り上げられていたので紹介したい。

※ちょっと長くなるがご容赦いただきたい。


高橋 夏に関することで、よく「夏は牝馬を狙え」と言われますが、それを裏付けるデータが出たんです。この資料、牝馬限定戦を除いた複勝率の推移なのですが、牝馬の複勝率が夏に上がるというのが出ました。

夏は牝馬1
▲表(1) 牝馬限定戦以外の複勝率

赤見 ダートも芝も、5%くらいアップしていますね。

高橋 ええ。これまで、要因として言われていたのが、ローカル場は平坦小回りなので、力のない牝馬でも勝てるということでしたから、4大場とローカル場を分けて調べてみたんですけど(3歳4歳以上、牝馬限定戦以外)、両方とも同じ傾向なので、場所が原因ではないと考えられます。

夏は牝馬2
▲表(2) 牝馬限定戦以外、3歳上、4歳上競走のみ対象の複勝率

もうひとつ、一線級の牡馬が休養しているので牝馬でも勝てるという考えもありましたので、2歳3歳の新馬未勝利戦のみで調べたんですけど、やはり同じような結果になりました。

夏は牝馬3
▲表(3) 牝馬限定戦以外、2歳、3歳新馬・未勝利競走のみ対象の複勝率

赤見 基本的にサラブレッドは冬、寒い所のほうが体調を整えやすいと考えていいんですかね?

高橋 もともと草原地帯に生息していて、そこは暑くはならない所ですので、寒いほうが得意だと思いますね。ただ、牝馬の方が暑さに強いとか、性差と暑さについては調べたんですけど、なかなかデータとしては出ていないんです。

ひとつ仮説として考えられるのは、この時期、牝馬は発情の期間なんですね。繁殖の専門家によると、6月くらいに発情がピークになり、9月くらいまで発情の周期は回っているそうなんです。

赤見 9月まで続くんですか!? てっきりもっと早く終わるのかと思っていました。

高橋 そうですよね。私ももうちょっと早いんじゃないかなと思ったんですけど、どうもそうではないみたいです。発情周期が回っていて卵巣が活動しているのが、穏やかながら9月頃まであるとしたら、その影響というのも考えられるのかなと思っています。

それには、ホルモンが関係しているのかなと思うんですよね。性差の基本はホルモンが違うということなんです。なので、この結果を見る限り、発情周期が回っているほうが出せる能力が高まるのかなという気がしています。

赤見 牝馬の発情は、競走能力を下げるイメージでした。よく、今フケだから~的なことを耳にしますので。

高橋 発情とフケはあまり関係がないようです。発情周期が回っている中で、発情している状態と競走能力の関係についてははっきり分かりません。

赤見 私のイメージなんですけど、牡馬は使いながら徐々に良くなっていくけども、牝馬はいきなり良くなることが多い気がするんです。

高橋 たしかに、牝馬は劇的に変わることってありますからね。先ほどの表(3)をもう一度見ていただきますと、2歳の7~9月から3歳の7~9月までの1年測定していまして、ちょうどデビューする頃の2歳の7~9月は、牡馬も牝馬もあまり差がないんですよね。そこから、牡馬はあまり変動がないのに対して、牝馬は2歳の冬から3歳の春にかけて、下がるんです。それだけだったら早熟だという可能性もあるんですけども、3歳の7~9月に盛り返してきて牡馬に接近しているという、そこがポイントなんですよね。

赤見 1年を通じて見て見ると、季節的な変動として見えてくる。

高橋 そうなんです。ちなみに、競走馬全体として見ると冬は足が鈍くなって、夏の方が速く走れることがわかっています。牡馬牝馬問わず、総じて2月ぐらいが底になって、7~9月が一番速く走れるんですね。

夏は牝馬4
▲表(4) 5歳以上の競走馬において、年齢、競走条件、開催場、および距離の影響を考慮したときの走行速度と季節の関係(芝1200m、1400m、1600m、1800m、2000mのデータを使用)

 なので牡馬も、能力的には夏場にかけて走るスピードは上がるんですけども、牝馬の方がより顕著に上がるという感じなんです。逆に、牡馬は冬場でも走る能力の落ち込みが少ないんですね。

赤見 なるほど。牝馬は落ちているところからの反動だから、夏場の上がりが大きいということなんですね。やっぱり、夏の牝馬は侮れない! 一方の牡馬は、1年を通すと波が少ないんですね。


いかがだっただろうか?

平坦な地方競馬場での開催だから牝馬が強いのでは?と思っていたが、どうやらそうではないらしい。

非常に面白い内容だと個人的には思う。

なおこのコラムは他にも色々と面白い内容が書かれているので、競馬ファンの方はぜひご一読いただきたい。

まとめ
・夏は牝馬が強いというのは本当
・理由は定かではないが、平坦が良いからというわけではなさそう


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牝馬の得意・苦手コースを調べてみた


牡馬と牝馬の違いについて調べてみた」という記事を書いた。

簡単に言うと、「筋肉量と最大酸素摂取量が違う」ということなのだがそれにより得意・不得意とするコースがあるのではということでデータを調べてみることにした。


なお今回は牝馬のコース別の成績が知りたいわけではなく、大まかな傾向を知りたかったため、データが500レース以上取れないコースは除外してある。

2000mよりも長い牡・牝混合レースには牝馬の出走自体が少なく、ほとんどのコースでデータは500以下だったことに注意してほしい。統計誤差が大きいためはっきりしたことは言えないが、2000mを超えるレースでは牝馬の成績が良くないことは一応付記しておく。


■芝コース別成績上位10(牝馬)
牝馬成績上位コース(芝)
※2006.1~2015.12

■芝コース別成績下位10(牝馬)
牝馬成績下位コース(芝)
※2006.1~2015.12

■ダートコース別成績上位10(牝馬)
牝馬成績上位コース(ダート)
※2006.1~2015.12

■ダートコース別成績下位10(牝馬)
牝馬成績下位コース(ダート)
※2006.1~2015.12

で、これらの結果から、牝馬の傾向をあげると下記のような感じだろうか。

・短距離>長距離
・芝>ダート
・函館・札幌コースが得意(夏開催のためか?)
・東京コースは不得意


長距離が苦手というのは最大酸素摂取量が牡馬より劣るという点から予想通りだし、ダートが苦手というのも筋肉量が劣るのでそりゃそうかなと思う。

函館・札幌コースの成績が良いのは、「夏は牝馬」という格言通り夏は走るので、夏開催になる函館・札幌は相性が良いのかもしれない。(直線が短いのが良いだけかもしれないが…。いずれにせよ夏は牝馬という格言はどこかで別に検証したい)

また、東京コースが苦手というのは、長い直線で持久力が問われるのが厳しいのかもしれない。
新潟コースの成績がそこまで悪くないように見えるのは、新潟の場合、芝が軽いのでそこまで持久力が求められないというのが理由だろうか。
(もしくは新潟も夏開催が多いからかもしれない)


意外だったのは、筋肉量が必要と言われている急坂(中山や阪神)での成績がさほど悪くなかったことだろうか。
(平坦なほうが成績が良いように見えるが、それよりも距離や直線の長さのほうが成績への影響は大きいように見える)

まとめ
・牝馬はダートが苦手
・牝馬は長距離が苦手
・札幌・函館が得意で、東京が苦手


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牡馬と牝馬の違いについて調べてみた

10年ほど前は、牡馬と牝馬の間には実力差があると言われていたものだが、ダイワスカーレット、ウォッカ、ジェンティルドンナ、ブエナビスタの活躍と共に、そのような声を聞かなくなってきたように思う。

G1にも牝馬が出走し、しかも人気することが増えた今日この頃。実際のところ、牡馬と牝馬にはどのような違いがあるのか調べてみたところ、JRA競走馬総合研究所のコラム「競走馬のこころ」にて牡馬と牝馬の違いが取り上げられていたので紹介したい。

一般的に哺乳動物のメスはオスに比べて走能力や跳躍力は劣ります。このことは、人の陸上競技の世界記録を見ても明らかです。男子陸上競技100mの世界記録はボルトの9秒69なのに対して女子はジョイナーの10秒49で、0.8秒の差があります。また、エネルギー消費の面で競馬に最も近いとされる800m競走の世界記録は、男子が1分41秒11であるのに対して、女子は1分53秒28で約12秒の差があります。

哺乳動物の、こうしたオスとメスの走能力の差は、主に筋肉の違いにあるとされています。体幹部の筋肉の総重量はメスのほうが明らかに少なく、逆にメスの筋線維のほうが、オスの筋線維よりも水分を多く含んでいます。また持久力と深く関わる最大酸素摂取量(単位時間内で体に酸素を取り込める能力の限界)もメスのほうが劣ります。さらにメスの心臓はオスよりも小さく、血液量も明らかに少量です。

動物には成長の途中で性ホルモンの分泌が急にさかんになる時期が存在します。もっぱらオスは男性ホルモンと呼ばれるアンドロジェンの作用で、またメスはエストロジェンの作用で上述した生理学的な性差が目立ち始めます。そうした性差が運動能力の差として明らかになるのは、競走馬では2歳の秋を過ぎたころといえます。実際、2歳の10月以降、競馬では負担重量に牡と牝の間で1kgの差をはじめてつけます。さらに、3歳の9月からはこの差は2kgとなります。


このコラムによると、競争能力に非常に重要となる筋肉量および最大酸素摂取量において、牡馬のほうが優れているということである。

なお「馬の医学書」という本にも、生後1200日齢のサラブレッドにおける体高、体重、胸囲、管囲の平均値が牡馬のほうが牝馬よりも大きいということが書かれてある。

・体高 161cm(牡)159cm(牝)
・体重 468kg(牡) 448kg(牝)
・胸囲 180cm(牡) 179cm(牝)
・管囲 20cm(牡) 19.5cm(牝)

まあこれを見ても一般的には牡馬のほうが筋肉量があるということは言えるのだろう。

ただこれはあくまで一般的な牡馬と牝馬の比較なので、G1馬になるような例外的な牝馬に当てはめるのは危険であることには注意してほしい。


まとめ
・一般的に牝馬は牡馬と比較して、筋肉量・最大酸素摂取量において劣っている


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