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パドックでは落ち着いてた方がいいのか、気合が乗ってたほうがいいのか調べてみた


よく競馬放送を見ているとパドック解説の方が、「適度に気合が乗っていて良いですね」だの、「入れ込み過ぎていて不安です」だの、「落ち着きすぎていて元気がない」などと馬の様子についてコメントしているケースが見られる。
その口調ぶりは、あたかもその馬の様子が、レース結果に重要な影響を与えるかのような口ぶりである。

だが、実際の所、そういったコメントは人の主観が入りすぎていて、科学的な客観性がないように見えるのも事実である。

というわけで、「パドックでの落着きがどれほどレース結果に影響するのか」、「落ち着いている方がいいのか、入れ込んでいる方がいいのか」について調べてみたところ、面白い研究記事を発見した。

これは日本中央競馬会競走馬総合研究所、楠瀬 良さんのコラム“競走馬のこころ”からの引用である。
http://www.equinst.go.jp/JP/arakaruto/keibabook/100808shin43.html


装鞍所での個々の出走馬の行動を一頭ずつ観察し、落ち着いているか否かを一定の評価基準をもとにスコアとして記録しました。すなわち出走を前にした馬の落ち着き具合を、解析しやすいように数値化したわけです。

私たちは、こうした調査を東京、阪神、札幌の各競馬場において、合計約6000頭の馬を対象にして実施し、さまざまな角度から解析しました。その結果、競走馬は年齢が上がるほど、また出走経験が増えるほど落ち着きが出てくること、牡馬に比べて牝馬のほうが落ち着いていることなどの成績を得ました。これらの成績は、長年競馬を見てきた人の経験と合致するものと思われます。

もちろん、私たちは、この観察で得られたスコアと、その馬のその日の競走成績との関連についても解析をおこなったのですが、そこでは大変興味深い成績を得ることができました。

解析では、競馬場ごとに年齢別に分けて検討しました。その結果、全ての競馬場の全ての年齢のレースにおいて、落ち着いている馬のほうが、落ち着きのない馬に比べて先着する傾向が認められたのです。この傾向が特に顕著だったのは2歳馬のレースで、札幌競馬場の2歳馬のレースでは、最も落ち着いていた馬の集団は、最も落ち着きのなかった馬の集団に比べて、平均1.5着先着していました(n=158, r=0.12)。

ただし残念なことがひとつあります。全ての競馬場の全ての年齢のレースで、落ち着いている馬のほうが、落ち着きのない馬に比べて先着する傾向が共通して認められはしたのですが、その相関係数は低値で、統計学的には有意ではありませんでした。統計学的に有意ではないということは、簡単にいえば馬券検討の参考にはなりにくいということを意味します。実際には、落ち着き払った馬が負ける場合も、パドックで大騒ぎをしていた馬が勝つ場合も、大いにありうるということです。

ただし集団としてとらえた場合には、競馬を前にして落ち着いていられる馬のほうが、勝つ確率が高くなることは確かです。馬券は一頭ごとの勝負となりますが、たくさんの馬を競馬場で走らせる生産牧場や育成牧場、厩舎としては、全体として勝つチャンスを少しでも高めることは重要といえます。そのためには、陣営の馬をストレスに動じない、競馬を前にしても落ち着いていられるように教育することが必要なことといえるでしょう。


纏めると下記の通りである。

まとめ
・落ち着いている馬の方が、入れ込んでいる馬よりも競争成績が良い傾向は見られる
・ただし、競争結果との相関は低く、つまり予想のファクターとして重要視する蓋然性はない


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